特別任務

3/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
………そして、時は正午になり慶吾は行動を起こした 「ふぁ~あ💤 良く寝たな😃 ん―散歩すっかな!」 剣を取り身支度を整え外に向かった、慶吾が家を出ると近くで何かしている人がいる 「山じぃ、庭の草取りかい?」 「おぉ―慶吾じゃあないかい、どうしたんじゃいこんな時間に、何処かに行くのかね?」 「あーちょっと気分転換ってやつかな」 山じぃは眉をしかめながら言った 「学校はどうしたんじゃ? 今日は学校あるはずじゃあないのかい?」 「今日は……まぁ臨時休校ってやつだよ」 「ふぅむ、何かあったのかいな」 この時の山じぃの目は鋭かった、おそらく黙っていても無駄だろう 「そんな顔して聞くなよ山じぃ、正直に言うから……」 「まぁそうだな、俺達魔族と戦うんだ、だから今日は臨時休校ってはわけさ」 「なんと!生徒に、生徒を戦場に向かわすというのか!、何を考えているんじゃ教師等は」 なだめるように山じぃに話し掛けた 「まぁそう言うなや、そこまで人間はおされてるんだからさ、仕方ないよ………」 「じゃがの、生徒にそんなこと………」 「俺達っつても皆が行くわけじゃあない、大丈夫しっかり殺って来るさ」 「ぞ」 「あー……分かってるさ… でもあれだよな、昔大活躍し魔族と戦ってた戦場の狂戦士が今じゃ雑草と戦ってるなんて」 「どんなに凄い戦士でも年には勝てないということじゃよ、慶吾よ……死ぬではないぞ」 「ああ、そんな気ねぇよ じゃな!」 手を振りにこやかにその場を離れた、慶吾にとってこんな山じぃを見ているのは辛かったからだ、 「……慶吾よ、死ぬなよ」 山じぃは慶吾の後姿をずっと見ていた、もう慶吾が帰って来ない気がしたからだ 消えるまでその後姿を見ていた、まるで愛しの孫を見るかのような表情だったそしてその表情のなかには言いきれない悲しさ虚しさが表れていた、狂戦士という名が付いていたなどとは微塵も感じさせないくらいに……………………………………
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!