窒息死希望

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あぁ、今僕は君からキスをしてもらいたい。沢山、沢山キスが欲しい。言葉と一緒にキスをして。そしたら僕も、君にキスを返すから。 「ねぇ雲雀君」 僕が呼ぶと君はすぐ振り返る。そんな君が凄く好き。僕がちょっとおねだりをすれば、君はきちんと返してくれる。そんな君も好き。 キスして下さい、僕は君からされるキスが好きなんです。 キスは不思議と愛されている気がするのだ。言葉よりも、セックスよりも、キスの方が確かだと感じる。判ってる、キス以外で君がくれる愛も、確かな愛だって。でも僕はキスが好き。君からされるキスが好き。 一回、君のそれが僕の唇に触れた。僕はもう一度と言う。 一回、君のそれが僕の唇に触れた。僕はもう一度と言う。 一回、君のそれが僕の唇に触れた。僕はもう一度と言う。 足りない足りない足りないです、飽きる位のキスを僕に下さい。 あんまりにも僕がねだるから、君は困った表情を浮かべた。 「まだ欲しいの?キス」 「はい!欲しいです。雲雀君からのキス、沢山欲しいです」 ちゅ、と君の頬に軽くキス。君は少し赤くなる。僕は笑って、もう一度君にキスをした。 「骸は本当に好きだね、キス」 だって愛してほしいんだもの。そう、僕は君に愛してほしいんだ。一瞬に沢山の愛を詰め込んで、一生をかけて僕に囁いて。僕はきっと幸せになる。 君からの愛が、僕にとって何よりものエネルギー。 僕は縦に一回頷いて、また君にキスをおねだり。君はまた、僕にキスをする。それの繰り返し、まるで壊れた人形劇のよう。他人から変だと言われてもいいから、窒息する位君が僕の口を塞いで。あぁ苦しい、君が好き。けど苦しい。けど君が好き。それは何よりもの愛されてる証拠。 だから。 (死ぬ時は君で窒息させて、)
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