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「ほっほっ、いいんじゃよおまえさんで。
この学園は、土地柄のせいか、貴族が多い。
闘いを『美しい』とする、貴族の風潮が一般の者にまで回りつつある。
本来、闘いとは汚く、血生臭いものじゃ。
それを教えるにはおまえさんが適任じゃろ?」
デスクの前まで歩きながら喋り、そして、終わった後、ザードの方を向き、ニヤリと笑った。
「そういう事か、なら任せろ」
いつになく乗り気のザード。
こういう事はめんどくさがるはずのザードが、こんなにもノリノリなのは本当に珍しい事だ。
しかし、サラは気付いていた。
ザードは完璧にギルド長の術中にはまっていたのを……
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