転勤で戻ってきた故郷

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ザードが奥に行ったのを確認したあと、サラが口を開く。 「ラン、貴女はザードから魔力を感じられたかしら?」 「へっ!そんなの当たりま………ぇ………!」 ランは気付いた、普通なら当たり前に誰からも感じられる魔力 しかし、ザードからはそんなの、一切感じられなかった事を。 「じゃあ、あの人魔法が…………」 「ええ、使えないのよ………」 「そんなハンデキャップをもってマスターに?」 「あら、認めたのね。 でも、気付いたでしょ、それだけの実力がある事を」 「はい、いつ動いたのかすら気付きませんでした。 私、謝って来ないと!」 「じゃあ、一緒に行きましょ。 私も、ザードとおしゃべりしたいし」 そして、二人もギルドマスターの私室に向かって行った。
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