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「貴方がリアラの兄上ですね、セントリア魔法学園三年、生徒会長のレイカ=ミスティアです」
まさに、礼儀、といった感じで、レイカは頭を下げる。
その姿は、どこか気品、カリスマが感じられる。
「セントリア支部、ギルドマスターのザードだ。
確か、オレと同じ歳のはずだ。
そんなにかしこまらなくても構わない」
「いえ、それでも貴方はギルドマスターですから……」
「それじゃ、マスターとして仕事していない時は、普通にしてくれ。
これならいいか?」
「わかりました、そう言ってくれると私もありがたいです」
どちらも堅い感じになっているので、隣にいるランは若干、苦笑いを浮かべていた。
「はい、会長。
手続き終わりましたよ」
「ありがとう、ラン、では行ってくる」
レイカはザードとランに背を向け、扉のほうに歩く。
そして、扉を開けくぐろうとした、その時!!
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