75023人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ~、たるい………」
なんでよりによってオレはこの都市に飛ばされたんだよ。
あれか、嫌がらせか?そうさ、そうに決まってる。
あの野郎が面白半分に此処に飛ばしやがったんだ。
少量の荷物を持つ青年が、若干イライラしながら、独り言をつぶやき、軽く整備された道を歩いていく。
そして、巨大な門の目の前で、足を止める。
とっまぁ、久しぶりだな、セントリアは………
目の前に堂々と存在しているのは、世界の七大都市の一つであるセントリア。
彼、ザードはしばらく眺めた後、都市の通行門を通ろうとする。
「あの、身分証明書を見せてもらえますか?」
門の管理者が、ザードに身分証明書の提示を要求するが、とうのザードは実にめんどくさそうだ。
「これじゃダメ?」
通行門の管理者に、漆黒に光るカードのようなものを見せる。
「これは!?では、貴方様が!?
失礼しました、では、お通り下さい」
「ん………」
漆黒のカードを戻し、目的地に向かうため、門を潜り、歩み出した。
最初のコメントを投稿しよう!