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「あら、どうしたの?そんなに騒いで?」
カウンターの後ろの扉から、整った容姿のスタイルの良い美人の女性が出て来た。
「サラさん見て下さい、こいつ、ギルドカードを偽装してます。
それに馬鹿です、Sランクに偽装してます。
Sランクはマスターだけのランクなのに」
そう言って少女はサラと呼ばれた女性に、ザードのカードを渡す。
そして、ちらっとカードを見た後、すぐにザードに目を移した。
「久しぶりね、ザード」
「ああ、久しぶり、サラ」
「何、呑気に話してるんですか、早くこいつを憲兵に突き出しましょう」
その発言に、サラは苦笑い、ザードは無表情でいる。
「ラン、まさか、貴女本当に言ってるの………?」
サラは呆れたように、ランと呼ばれた少女に言い返した。
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