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…ガシャン!
僕は驚いた
急に窓が割れる
そして、見覚えのある
一人の男が鉄パイプを
片手に立っている
血だらけで
涙を流しながら
…男は言った
「君を笑顔にしに来たよ」
僕は腰が砕け
立つことができない
そんな僕に男は近づく
男は僕の目の前に立つと
内ポケットに手を入れる
内心、少し期待していた
どうやって僕を笑わせるか…
男は手鏡を手に
僕の顔の前で開けた
鏡には僕の顔
「…君の泣き顔…笑えると思わないか?」
僕は少し残念で
呆れてしまったが
不覚にも少し笑った
それは今までの、どの笑顔より
素晴らしい笑顔だった…
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