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「……えっと、ところであなたは?」
少しの間のあと
僕は男に訪ねる
男はちょっとだけ
困ったように微笑む
「名乗るほどじゃあないですよ。あと、寒いので入れてくれません?」
…―不審者だ!
僕は瞬間的に、そう考え
ドアを閉めた
「開けてくださーい」
ドアを叩きながら
男が話しかける
「目的はなんだ!?」
僕は少し焦り
口調が強まる
「あなたを笑顔にさせに来ました」
男は即座に答える
また、時が止まった…
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