第4章 うさき(奈央)

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案の定、奈央に質問攻めにあった。 どこらへんが家?趣味は?誕生日は?血液型は?特技は?好きな事は?嫌いな事は?………… 「奈央………うるさい…」 俺の一括がでて、少しの間奈央は静かになった。………が、またしゃべりだす…。 まぁ……いいか……たまには…。 話をしているうちに、音楽の事で話が盛り上がっていった。 奈央はどうだかわからないが、俺は着々と奈央にひかれている……そんな気がしてきていた……。 だけど、その気持ちはおさえなければならない……。 理由はちゃんとある……。 俺の持病は自分で思ってた以上に悪くなっていたからだ……。 年があけたら再入院……。きっともう退院はできないだろう……。 医者に言われた……。このままおとなしくしていても、俺に残された時間はもう長くないって事を……。 だから、恋愛感情なんか抱いちゃいけない……。 必死に俺は自制しつづけた……
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