第5章 病

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母さんはそのまま部屋を出ていった……。 母さんは生みたくて俺をこんな身体に生んだわけじゃないのに…わかってたのに……。 でも俺は普通の生活がしたかった……。他の人みたいに走り回ったり遠出したり……。 でももうそれは叶わない夢なんだ……。 悔しい… 俺の目から涙が溢れる。泣いたって何も変わらない…そんなことわかってるのに…涙が止まらない…。 拭っても拭ってもとめどなく涙は溢れてくる。 俺は……このまま死んでしまう…。 好きな事もやれずに…死んでしまうんだ…… 初めて俺は思った…… ……死にたくない……と…
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