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長門
「(湯呑を床に置き)飲んで」
キョン(M)
「え―――――(どうしたらいいかわからない様子で) 何つう殺風景な家だ…」
キョン
「あの―――…とりあえず、話って?」
長門
「涼宮ハルヒの事…それと私の事。あなたに教えておく。涼宮ハルヒと私は普通の人間じゃない」
キョン
「…………まぁ…何となくはわかるけどさ…」
長門
「違う。性格に普遍的な性質をもっていないという意味ではない。文字通り純粋な意味で…彼女と私はあなたのような大多数の人間と同じとは言えない」
「この銀河を統括する「情報統合思念体」によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス、それが私」
「情報統合思念体…銀河系、それどころか全宇宙にまで広がる情報系の海から発生した肉体を持たぬ情報生命体。実体を持たずただ情報としてだけ存在する「それ」は…」
「宇宙開闢とほぼ同時に存在し、膨張し、拡大し、巨大化し、観測してきた。自分たちが常に陥っている自律進化の閉塞状態を打開するために。然して…「それ」はこの星系に在る有機生命体「人類」に興味を持った」
「私の仕事は涼宮ハルヒを観察して、入手した情報を統合思念体に報告すること。"何故、涼宮ハルヒか?"という点については後述する…ひとまずここで補足として、この任を負っているのは私だけではないという事を知っておいてほしい」
「…何にせよ生み出されてから三年間…私はずっとそうして過ごしてきた。この三年間は特別不確定要素がなくいたって平穏。でも最近になって無視できないイレギュラー因子が涼宮ハルヒの周囲に現れた。それがあなた」
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