■第二話 涼宮ハルヒの憂鬱Ⅱ

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キョン(M) 「"世の中の普通さにも慣れてきた"誰もが頭の片隅でそう考え、日常に埋まっていくように、俺もまたこの大挙して押し寄せる超常に埋没していくのだろうか」 「あれほどこっぴどく破壊された校舎は翌日には何事もなかったように直っていたのだ」 谷口 「おはよーさん、キョン!どうした?朝から浮かないツラして。涼宮にフラれでもしたか?」 キョン(M) 「この何でもない後者が告げる超常は、俺を唐突に愕然とさせるに足りるものだった…」 「はっきり言や、困る。俺には俺の日常がある…それは突如クラスメイトに命を狙われたりするものではないし、教室が戦場であったりする事もないはずなんだ」 キョン 「はは…そうか…そうだよな。夢だっ!!ぜーんぶチープな夢オチってやつだ!」 (笑いこけ) キョン(M) 「俺は、本当は気付いていたんだろう」 谷口 「お、おいどうしたキョン」 女子生徒A 「ねえ知ってる?朝倉さん、急に転校したんですって!」 (ハルヒ:屋上からビラをばらまき) ハルヒ 「部員募集~~~!!我がSOS団では部員を募集しています!宇宙人・未来人・超能力者を一緒に探しましょーーー!!」 谷口 「おい」 キョン(M) 「ただ、気付きたくなかっただけなのだ」 ハルヒ(ビラの文字) 「SOS団部員募集!団長、涼宮ハルヒ涼宮ハルヒ。部員、長門有希、連絡その他雑用は全てキョンまで!!」 キョン(M) 「夢であろうとなかろうと」 谷口 「完全にお仲間だな」 キョン(M) 「奴らに巻き込まれた俺は確かにそこにいたのだから」
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