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普通の高校で普通に過ごす。 それが昼間の私、でも家に帰ると、 「歌唄(ウタウ)ちゃ~ん!!!」 家の玄関を開けるなり、抱きついてくる母親。 こんな人だけど世界的有名な歌手です。 「音(オト)さん。 そんなに抱き締めたら歌唄が苦しいでしょ? 歌唄、お帰りなさい。」 「ただいま、お父さん」 雰囲気がやわらかくて、とっても優しいお父さん。 お父さんも実は世界で活躍するバイオリニスト。 私の家族は音楽系家族なのです! ちなみに私はピアノ 私には弟もいて、弟もピアノなんだ!!! 中3なんだけどめちゃくちゃ可愛いんだ☆ 自慢の弟。 「んで、どうしたの??? お母さん???」 「それがね! 今日から3日間野外コンサートするはずだったピアノの人が急に来れなくなって……‥」 「それって、お父さんも少しでるとかいってたやつでしょ?!」 「そうなの詩音(シオン)さんもでるし。場所しっかりとっちゃったから、今更キャンセルするのは勿体ないし、でも伴奏を詩音さんのバイオリンだけにするわけいかないし…‥」 「もしかして私に弾けと!?」 「歌唄ちゃんは察しがよくて助かるわぁ…‥」 「む、無理だよ。 それクラスの子達行くとかいってたし!!」 「バレてもいいじゃない!? リアルに歌唄ちゃんは世界でピアノ弾いたことあるんだから!」 「それとこれとは、話が別……‥」 「歌唄、頼むよ。 里緒(リオ)にもでてもらうから」 「えっ!? 里緒も!!! じゃあ出る!!! 里緒と連弾とか久しぶりだもん!!!」
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