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"人の掛合せ"
それはもう人を人と扱う領域では無く、簡単に言うとすれば権力の元からなる人体実験。将軍達は、我先にと新しい月陰を生み出していった。
やがて月陰一族の中には、特殊な能力を発揮する能力者も出て来た。雨風を詠み、呪術を使い、嵐を呼んだ。もはや誰も彼等を人と呼ぶ人は居ない程に、彼等は戦の中だけに生きた。
しかし生まれ来る月陰が全て能力を発揮するかと言えば、そんなことは無く、月陰の中にも、能力が覚醒しない者や覚醒しても戦力にならない"奇形"が生まれた。
奇形の増殖を無駄と見た将軍達は奇形の大量虐殺を開始した…
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