月詠之陰法師

4/4
133人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
"人の掛合せ" それはもう人を人と扱う領域では無く、簡単に言うとすれば権力の元からなる人体実験。将軍達は、我先にと新しい月陰を生み出していった。 やがて月陰一族の中には、特殊な能力を発揮する能力者も出て来た。雨風を詠み、呪術を使い、嵐を呼んだ。もはや誰も彼等を人と呼ぶ人は居ない程に、彼等は戦の中だけに生きた。 しかし生まれ来る月陰が全て能力を発揮するかと言えば、そんなことは無く、月陰の中にも、能力が覚醒しない者や覚醒しても戦力にならない"奇形"が生まれた。 奇形の増殖を無駄と見た将軍達は奇形の大量虐殺を開始した…
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!