序章

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それから5百年後 世界は少しずつ壊れ初めました。       仲の良かったクラッドとダークはある日突然争いを初めたのです。 その理由はダークの裏切りと言われております。     クラッドとダークの住んでいた空の城【フィルマメーント】は何度か2人の争いのため揺れ動き、地上も大きな地震にあい、2人の怒りに山は火を吹き出しました。     そうした争いが何度も続き今から100年前…とうとう恐れていた日がやってきました。   【天地戦争】   今までの争いとは比べものにならないほど地震が地上を襲ったのです。 地は裂け、山は燃え、空は赤黒く燃え上がっていました。   人々は逃げ惑い避難しようとしましたが、クラッドとダークの戦いの火の粉に何億万人もが息絶えました…。   そんな戦いが3日3晩続きとうとう決着が着きました。  それは光の神、クラッドの勝利でした。   しかしその戦いの爪痕はいまだに地上を蝕んでいます。 ダークが放った闇の力のせいで地上が汚れ、魔物が現れ、人々の心の負の感情、魔も増幅させてしまったから。   そしてクラッドは戦いで力を使い果たしたのかフィルマメーントと共に永き眠りにつきました。 再び私達人に楽園を与えるために…闇の爪痕を完全に封じるための力を溜めるために…       あらあら…もう寝ちゃったのね ……お休みなさい、愛しいアレク」   母は穏やかに寝息を立てる男の子の額にそっとキスをすると静かに部屋を出ていった。
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