町へ

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それに…。 もう、イヤなんだよ…。 あんな想いは…。 タツのメシが終わると俺達はまた歩きだす。 「ホントによかったんすか?食わなくて。」 「いいって、人間にメシもらうほど落ちぶれてねぇ」 タツにまたため息をつかれた…。          「なんだよ。殴るぞ」 「わかってないッスね。アニキは……楽してメシにありつけるんスよ。」 こいつ…。 やっぱりムカつく…。 わかってねぇのはテメェだよ…。 「おまえ、そのうち痛いめみるぞ…」 「なんでッスか?」 そんなシラッと聞き返されても… 「わかんねぇのか?もし、あのメシに毒でも入ってたらどうするんだよ?」
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