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「エル。」
「…………あ、なんでしょう?」
何だったんだろうとボケーッとしていると、アレンに呼ばれた。
「今から俺たちちょっと行く所がある。一緒に来てもらうからね?足も看たいし。」
「はぁ……すみません。」
あたしはまだ現実を飲み込みきれてはいなかったけど、ただこの騎士団の人たちはいい人だっていうのは確信していたから、素直に頷いた。
城の外に出ると、空はもう夕日が沈みかけていた。
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