第1話

2/9
前へ
/201ページ
次へ
『『『奏嬢、お帰りなさい』』』 「あぁ、ただいま」 軽く仲間に挨拶をし、俺は親父の部屋に一直線に向かった。 ――――ドンッ!!! 俺は思いっきり戸を開けた。 「奏、静かにあけなさい」 「そんなの今はどうでもいい!!なんで、俺は転校になってんだよっ! 急に担任から言われて、ビックリするだろーがァァアア!!」 「おぉ、話が早いな。明日から城皇高校に転校しろ」 「はぁ……?あそこ男子校じゃあねぇーかよ。無理に決まってんだろ…。 それより何で転校なんだよ!!」 城皇[ジョウコウ]高校とは、スポーツで有名なところだ。 しかも、男子校である。 「男を磨くために決まってるだろ!!だから、頑張るんだ!!!」 親父は俺を見て、ガッツポーズをする。 「あのなー、一応だが、俺は女だぁぁあああ!!!」 俺の叫び声は家全体に響き渡った。 ―――そんなこんなで、沖津奏は強制で城皇高校へと転校することになってしまった。               *゚
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5356人が本棚に入れています
本棚に追加