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『『『奏嬢、お帰りなさい』』』
「あぁ、ただいま」
軽く仲間に挨拶をし、俺は親父の部屋に一直線に向かった。
――――ドンッ!!!
俺は思いっきり戸を開けた。
「奏、静かにあけなさい」
「そんなの今はどうでもいい!!なんで、俺は転校になってんだよっ!
急に担任から言われて、ビックリするだろーがァァアア!!」
「おぉ、話が早いな。明日から城皇高校に転校しろ」
「はぁ……?あそこ男子校じゃあねぇーかよ。無理に決まってんだろ…。
それより何で転校なんだよ!!」
城皇[ジョウコウ]高校とは、スポーツで有名なところだ。
しかも、男子校である。
「男を磨くために決まってるだろ!!だから、頑張るんだ!!!」
親父は俺を見て、ガッツポーズをする。
「あのなー、一応だが、俺は女だぁぁあああ!!!」
俺の叫び声は家全体に響き渡った。
―――そんなこんなで、沖津奏は強制で城皇高校へと転校することになってしまった。
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