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――漆黒の闇だった。
第一印象を述べるならこうだ。
僕は
自分の知識の無さに愕然として
自分の悩んでいた問題の
卑小さを
笑わずにはいられなかった。
只々
目の前に並べられる問題から
目を背ける事しか
僕にはできなかった。
僕は
闇の中に一人
ポツンと
立たされていた。
いや
正確に言うなら
周りからあったと思っていた物を
取り払われた
と言った方が正しいかもしれない。
自分の周りには
何も無いのだと
その時に本当にわかった。
僕が
周りにある
と思っていたものは
飾りに過ぎず
誰も
誰も
誰も
その存在を
約束してくれていたのでは
無かったのだと
無かったのだと
本当に、その時になってわかった。
そして
僕は
泣けるほどの身分の人間では
ないのだと
気付いた。
彼と出会って……
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