現れる世界

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僕は 僕は、友達と遊んだ帰りに街を散歩していた。 いつもと変わらない だるさ、うざさ、脱力感、悲しみ、圧迫感 僕は、ゲーセンの中にいた いたはずだった いつも通り、いつものガンシューティングゲームをやって、理不尽なほどに強いボスに苦戦しながらも、ほぼ死亡することもなく問題なく快調に敵を抹殺していた。 バンバンと撃つたびにゾンビが倒れ、手榴弾を手に入れて投げれば隠し面が現れ、ノーミスで敵を倒せば高得点がもらえる。 なんだか強くなれたような気がした したんだ でも、なぜだか 胸に残るわだかまりが 寂しさが 消えてくれる事はなかった…… 人の前で笑って 鏡の前で泣く…… 泣く……
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