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お茶を喜代の前に置くと、席に腰掛けお茶の入ったコップを置き、お互い何も喋らないまま、時間だけが過ぎて行く…
喜代｢あのさ、俺な｣
いつもにもなく、真面目な顔で真剣な顔をしながら、真っ直ぐ和仁を見る
真っ直ぐ、見られているのが痛い程分かる…
分かるけど、見れない…怖い…どんな話か、分からないから…正直、聞きたくない
そんな事を考えながら、俯いていると
喜代｢…彼女出来たんだ｣
和仁｢えっ？！｣
ビックリして顔を上げると、喜代はニヤリと笑っており
和仁｢え？…｣
何故笑っているのか分からず
疑問に思っていると
喜代｢ようやく顔見たな…なぁ俺の事、好きだろ？｣
ニコニコ笑い、頬杖をつく
和仁｢…だったら？…俺、昔から兄さんなんて思った事ない、一人の男としてしか見てない｣
拗ねるような言い方をし、俯き黙ると喜代は俺の頭に手を置くと、かき回すように撫でる
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