迷い

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浮かれ気分で寮に帰ると 夜になって コウ君から連絡があった。 「なになに~? どうしたの?」 あ…………… そう言えば カズ君の連絡先 聞いてなかった(;□;)!! カズ君 何か言ってたのかな。 キスの事 言ってないといいな。 あたしの思いと違って コウ君は 低い声で話し始めた。 「あのよ……お前 カズの事、どう……?」 いや、どう………って 「アイツさ……… お前の事、好きらしいけど 遠恋はムリ…って かなり迷ってるっぽい。」 背中に 冷水浴びせられる…って こういう状況 なんだろうな………。 「ちょっ… ちょっと待って? 距離って…そんな……。」 もっと別な理由が あるんじゃない??? するとコウ君が 「お前…考えてみろよ! 片道1時間半だぞ? アイツじゃなくても 迷うって。」 確かに………って 今考えると思う。 けど そん時のあたしは 《好き》か 《好きじゃない》かで 付き合ったり するもんだと 思い込んでいた。
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