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「俺の夢はな……このメルカトルの〝守護者〟になる事だ!!」
「それ普通に無理だから」
シオンとシリルはグランの言葉を否定する。
何故ならグランはこの町で一番弱い。
弱いと言っても魔力がかなり少ないというだけだが。
その代わりというかグランの身体能力はかなり高く、接近戦で戦えばこの町の大人でも敵わない程だ。
だが守護者は身体能力と魔力に秀でた者しかなる事ができない。
グランにはその魔力が大きく欠けているのだ。
「うっさい!!努力すればいつか叶う!!」
「そうだな……叶うといいな」
シオンはグランのこういう真っ直ぐな所を尊敬しているし、大好きだった。
そして日も暮れ始めたのでシオン達は森を抜けて家に帰っていく。
そして町についてグランとの別れ際……――
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