大東亜戦争前史~周辺諸国編~

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【インド】 インドはタージ・マハル(世界文化遺産)で有名なムガル帝国が治める、封建主義のヒンドゥー教国家であり、主要な産物は綿花と茶であった。 始めは欧米諸国も東インド会社を作り、まともな貿易をしていたが、封建制度の行き詰まりからムガル帝国が衰退した所に目を付け次第に植民地化したのである。 イギリス・スペイン・ポルトガル・フランスなどで植民地利権を争ったが、結局イギリスが勝った。 1858年時のムガル皇帝バハードゥル・シャー2世が強制的にイギリス国王に皇帝位を譲渡しビルマに追放される事により、イギリスの植民地となった。 イギリスはインドでイギリス人資本家にプランテーション農園を経営させ、綿花・茶・ケシを栽培した。 その農作物を船で自国の工場に持ち帰って、繊維や紅茶やアヘンに加工し、インド人に売り付けるのである。 1857年のセポイの反乱やガンジーの不服従など、インド人の抵抗はあったがイギリスの圧倒的な軍事力の前に鎮圧され、大東亜戦争前にはなすすべも無い状況であったのである。   ※写真はムガル帝国最盛期に作られたタージ・マハルimage=185895554.jpg
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