闇の種【始動】

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片桐が部屋を出ると、咲と2人になった…    そして咲が、恭二に声を掛けたのだった…    《私は、白岩咲!名前を聞いても良いかな?》    『斎藤恭二です。』    《恭二くんって言うんだ。随分と若いけど、いくつなの?》    『今、15です。』    《えっ?今年16才になるの?》    『いえ、今年15になりました。』    《ちゅ…中学生じゃない!》    咲は恭二の発言に、驚きの表情を隠せなかった…          『………』    《学校は大丈夫なの?》    『………大丈夫です。行く気は全くありませんから。』    《ありませんって…》    咲は少し困惑の表情を見せた…          『………』    《………》    2人が暫く沈黙した…    その瞬間に…          グウウゥゥゥゥ…          恭二のお腹の音が鳴ったのだった…          《!!!!!!》    『………』    《うふっ…うふふふっ!》    咲は恭二のお腹の音が鳴った事に、少し笑ってしまったのだ…          『………』    恭二は、少し恥ずかしそうな表情をした…    昨日から御飯を食べて無かったんだ…    お腹の音も鳴る筈だ…   
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