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恭二は咲の作ってくれた御飯を、咲と一緒に食べた…
その食事の最中に、咲が恭二に話し掛けた…
《恭二くんは東京の人なの?》
『いえ…違います。』
《あっ!そうなの?》
『………はい。』
《何処か、東京で行きたい場所は有る?》
『………いえ。特には…』
《あら?そうなんだ…》
『………』
(遊んでる場合じゃ無いんだよ。)
(金を稼ぎに来たんだから…)
(何か苛々する…)
(こんな愛人なんかやってる、不自由の無い人なんかに理解して欲しく無いな…)
《だけど、東京は遊ぶ所に不自由しないから、色々な所に行ってみると良いよ。》
『………はい。』
《………》
(私、何か悪い事言ったのかな?)
(それにしても心を開かない子だわ。)
(何か普通の15才とオーラが違う…)
(絶望を感じて生きてる様な感じ…)
(だけど、眼が凄い。)
(何とか希望を与えてあげたいけど…)
(心が閉じてるから難しい。)
(片桐さんは、何時までこの子を預けるつもりかしら?)
(何か上手くやれそうな自信が無いな~)
恭二は咲が深い話しをすると、心を閉ざした…
咲は、恭二が辛そうな顔をしてた為に気を使いながら話したのだった…
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