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「何ぃ~コラッ!」
ボフッ!
片桐は激怒し、恭二の腹を膝で蹴り上げた。
『うぐっ……ゲッホ…ゲホ…』
恭二は突然の膝蹴りが腹に直撃した為、苦しそうに咳払し出す。
「良いか?コラッ!オレが雇い主である以上はな?選ぶ権利はオレに有るんだよ…」
『………』
「テメーが居るから金が産まれるんじゃね~!オレが金を産むんだ…解ったんなら口の聞き方に気を付けろ?」
(くっ…)
(頭に来るが、確かに言う通りだ…)
「解ったんか?コラッ!」
『………解りました』
恭二は、片桐に言われた通り、口の聞き方を直したのだった。
「解れば良いんだよ」
片桐はそう言うと、再びソファーに座ったのだった。
「蹴り飛ばして悪かったな…まぁ、そこに座れや」
『………はい』
恭二は片桐の前に正座して座った。
「何故、金が要るんだ?」
『………』
「オレにも事情を知る権利は有る…」
『………家族を養う為です』
「恭二がか!?」
片桐は驚いた表情をした。
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