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詩「まぁ、そういうことだから考えといてね?」
琉「え~ッ!?」
―――俺、ノーマルなのに…なんかこの世界に引きずり込まれてないか?
なんで俺ばっかりこんなめに遭うんだろうか…
司「あれ?直哉は参加しなくてィィの??」
直「はぁ!?お前、何ワケのわかんねぇーこと言ってやがる。なんで俺が」
司「だって…ねぇ?」
直哉の言葉を遮り、馬鹿にしたように鼻で笑う。
直「ねぇ?じゃねぇよ!!」
怒る直哉を楽しそうに見ている司にさらに怒りが増しているようだ。
琉「はぁ…」
―――なんか、もうどうでもィィや…
勝手にしてくれ…
投げやりに窓の外に視線をやると、その先には紺色の髪が太陽光で反射して輝いて見える男の人が、芝生の上に寝そべっていた。
―――何してんだろ?
テーブルに肘をついて、その人を見ていると、黒猫が一匹、お腹の上に乗っていることに気付いた。
―――あ、猫だ。ィィなぁ…
琉「!?」
じっと見ていると、不意に目が合ってしまった。
その人の金色の瞳に思わず息を呑む。
目が釘付けになる。
「……い、琉唯?」
琉「へッ?」
怜が自分を呼んでいることに気付いて、マヌケな返事をしてしまう。
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