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司「お先にお飲み物をお持ちいたしました」
薔薇の香りが心地良い。
カップに浮かぶ薔薇の花びらが揺れている。
一口飲むと薔薇の香りが口いっぱいに広がった。
直「お待たせいたしました。チーズグラタンオムライスになります。熱いのでお気をつけ下さい」
目の前に料理が置かれる。
直「こちらがビーフシチューになります」
怜の前に置く。
琉「ありがとう」
お礼を言うと、直哉はビクッと体を動かし、琉唯に視線を向けた。
微笑む琉唯と目が合った瞬間、顔を赤くしてすぐに目をそらし、行ってしまった。
琉「…?」
怜「…はぁ…」
怜はため息をつくと、やれやれと首を横にふった。
琉「…なんだよ」
オムライスを食べる手を止めて怜を見る。
怜「なんでもねぇょ」
琉「なにそれ」
聞いても何か言いそうな気配はないので、諦めてオムライスを食べることを再開する。
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