†午後の部

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楓「…琉唯、大丈夫?」 琉「うん…」 厨房の係りの人に伝票を渡して、壁に寄りかかっていると、後から入ってきた楓が心配そうに声をかけてきた。 大丈夫とは恐らくさっきの司たちとのやりとりのことだろう。 楓「琉唯さぁ~生徒会の人たちに気に入られるようなことしたの?」 琉「するわけないだろ…そんな面倒なこと。気付いたらこんな感じだったの」 楓「そうなんだ…元気出して?」 がっくりと肩を落とす琉唯に困ったように笑いながら、楓は琉唯の頭をよしよしと撫でてくれる。 ―――気持ち良い 撫でられるの意外と好きかも 怜「お取り込み中悪いが、そこをどいてくれ」 2人同時に声がした方を向くと、器ののったお盆に両手を塞がれた怜が立っていた。
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