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「…ねぇ、君?」
琉「ん~…?」
急に肩を叩かれて 目を覚ました。
逆光で自分を起こした張本人の顔がよく見えない。
「起こしてごめんね?君、もしかして転入生?」
琉「あ…はい」
「やっぱり?見ない顔だったから。なぜ此処で寝てるの??」
琉「道に迷ったんで」
「じゃあ学園長の部屋まで案内するよ」
琉「ありがとうございます」
琉唯の返事を聞くとその人は「こっち」と言いながら、歩き出した。
立ち上がって やっとその人の姿が見えるようになった。
自分と同じ銀髪。その長さから母親を思い出させた。
――彼は一体誰なんだろ…
後ろをついて歩きながら、ふと自己紹介していないことに気付いた。
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