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アヒィトフェル船団
2600年4月、地球圏統一国家は人類史上初の快挙として、外宇宙に乗り出していた。
人類史上初の快挙ともあり、地球圏統一国家全体の期待を一身に背負った地球圏統一国家の最新鋭長距離移動船団、アヒィトフェルは地球から送られる歓喜と興奮の激励メールに、歓迎されながら太陽系の出口までさしかかっていた。
アンダーソン「地球からは、メールばかり・・・・この前は、大統領からの激励メール・・貧乏くじを引いた気分だな・・・ミーナ」
輝かしい一歩を前にして、アンダーソン船団長がそう言ってオペレーターの女性を見る。
ミーナ「船団長、誰かに聞かれたらどうするんですか!?・・全く・・」
ミーナがそう言って、アンダーソン船団長を見る。
アンダーソン「地球に帰りたくなったよ・・・・・」
ミーナ「なら、引き返します?」
アンダーソン「馬鹿を言うな、人類史上初の快挙だぞ?」
アンダーソン船団長がそう言って、ミーナを見る。
ミーナ「ならそれなりに・・・!?・・地球圏統一国家政府より!!」
ミーナがそう言って、政府から送られたメールを読み上げる。
ミーナ「『人類史上初の快挙、輝かしい一歩として、このプロジェクトは絶対に成功させるように・・・貴艦の航海の安全を祈る』・・・地球圏統一国家政府・・・・・」
アンダーソン「やれやれ、期待されてしまったな・・・」
ミーナ「当然ですよ・・人類史上で、人類が太陽系外を長距離移動するなんて、本当に初の快挙ですから」
ミーナがそう言って、笑う。
アンダーソン「5月の定期連絡で、会いましょうと返事だ」
ミーナ「了解」
ミーナがそう言って、返信をうつ。
アンダーソン「さて、人類史上初、我々が太陽系外をいく第一号だ・・記念撮影も特別に許可する・・前進!!」
アンダーソン船団長がそう言って、太陽系を出る。
アヒィトフェル船団が、歓喜に包まれた。
アンダーソン「よし、早速偵察を送る・・フォン中尉、アヒィトフェル船団ナンバーワンパイロットとして、貴様に第一号の外宇宙フライトをさせてあげよう」
アンダーソン船団長がそう言って、フォン中尉を指名する。
ミーナ「フォン中尉、アンダーソン船団長から、実弾装備を許可されました・・装填が済み次第発艦して下さい」
ミーナがそう言って、フォン中尉にアナウンスする。
フォン「こちら、フォン中尉・・待ちきれなくて準備は済んでますよ!!」
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