消息不明

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消息不明

アナウンサー「アヒィトフェル船団からの定期連絡は、未だにありません・・・この一件を地球圏統一国家政府は、詳細不明と公表しており・・・近日中に捜索艦隊を・・・」 アヒィトフェル船団が消息を断ってから、地球圏のニュースはアヒィトフェル船団や、政府の対応ばかりになっていた。 男性「アヒィトフェル船団大丈夫かなぁ・・・」 女性「宇宙人にでも捕まってたりしてね・・」 地球圏統一国家は、不安に包まれていた・・・。 (大統領府) 大統領「アフィトフェル船団に関する情報は?」 大統領がそう言って、秘書に尋ねた。 秘書「報告に進呈は、ありません・・・只今、急ピッチで捜索艦隊を組んでいますが・・・出立は早くても来月に・・・・・・」 大統領「宇宙人・・・・・か・・」 大統領がそう言って、ため息をつく・・・・・ 秘書「不安ですね・・・・人類史上初の快挙がまさか、こんな・・・」 秘書がそう言いかけて、止める。 大統領「国民に、第一次統制モードを発令してくれ・・・捜索艦隊にも物質を分けねばならん」 そう言って、大統領が立ち上がった。 2600年6月月・・・・・最初の捜索艦隊が地球を出立したが、同年7月・・捜索艦隊の定期連絡が確認出来ずに、大統領府はこれも消息不明と発表・・。 人類史上初の快挙は、人類史上初の星間戦争へと姿を変えていった。 (地球圏統一国家議会) 地球圏統一国家大統領、ダグラスは急遽議会を召集・・今後の対応についての会議が行われた。 軍部の代表者は、歴戦の勇者にして、前大戦の功労者のウォード大将がいた。 ウォード大将は、中将時代に、前大戦でユリアン・ノール・ブランシュタイン大佐の後見役として、十代の若者で構成されたロマサーム部隊の副指令を勤めていた。 彼のサポートもあり、ロマサーム部隊は最前線にいながら、被害を0で大戦を終わらせたのだ。 故に、ロマサーム部隊のメンバーは現役、また退役した現在も伝説の男達と呼ばれていた。 議員「第一次統制モードで、物資は確保しても・・捜索艦隊が姿を消し・・物資まで消失してしまう・・・」 議員「ならば!!捜索を諦めろというのか!?」 議員「むしろ、捜索を打ち切って軍備に予算を・・」 情報が少なく、現状で動きようのない錯覚に捕らわれた議員達が、結論のでない論争を起こす。
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