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伝説の男
(喫茶店)
日本地区・・・北海道地方の田舎に、喫茶店ノールという店があった。
田舎の喫茶店にしては、地元の客層に加え観光客にも有名スポットだ。
客の目当ては、前大戦の英雄・・ユリアン・ノール・ブランシュタイン(20歳)元大将閣下と美人で評判のいい看板娘、モニカ・A・ブランシュタイン大将夫人(19歳)だった。
ポルト「モニカちゃん、いつもの頼むよ!!」
自称、日本地区伊達男筆頭若年よりことポルト爺さん(85歳)がそう言って、モニカに注文をする。
モニカ「はい、かしこまりました」
初々しい新妻ウェイトレス、モニカが嬉しそうに答えた。
ユリアン目当てでこの店に来た男達は、大抵モニカを見てリピーターになる!!とポルト爺さんは語る・・・実際その通りで、喫茶店ノールのリピーターはポルト爺さん達地元の若年よりを覗けば、モニカ目当ての若い男性ばかりなのだ。
ユリアン「ポルトさん、久しぶりだね?」
ユリアンが厨房から、そう言ってポルトを見た。
女性客「ユリアン様はどなたかしら~!?」
女性客「バイト君かなぁ?あの彼」
女性客がそう言って、厨房から顔を出したユリアンを見る。
ポルト「くくく・・・お前さん相変わらずだなぁ」
ポルトが笑いながら、ユリアンを見る。
ユリアン「もうなれたから・・・」
ユリアンがため息混じりにそう言う。
ユリアンは、現役時代から軍人に見えない容姿の為に、経歴と顔のギャップがあるのだ・・・その為に、ユリアンの顔を知らない人は、ユリアン大将のIDを偽造した小僧と思い込み、よく補導や通報をするのだ。
モニカと結婚してから、見た目のギャップに加え、モニカとの釣り合いで今度は、ユリアンと信じてもらえなくなったのだ。
一度男性客に、『お前のようなヒヨッコがユリアン大将閣下だと!?・・・嘘付け!!お前のような、ヒヨッコにあの美人が落ちるわけないだろう!?』と本気で言われた事もある。
だから、ユリアンにとっては日常茶飯事にも近い出来事なのだ。
ポルト「お前さん・・・今回の事件は、どう見る?」
ポルトがそう言って、ユリアンにアヒィトフェル船団の話題を持ちかける。
ユリアン「外宇宙長距離移動船団・・・アフィトフェル計画・・企画書の段階でなら、退役前に見たことがありますよ・・・」
ポルト「やはり、異星人と思うか?」
ポルトがそう言って、ユリアンを見る。
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