伝説の男

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レイチェルがそう言いながら、ボルトに笑顔を向ける。 モニカ「!?」 ユリアン「!?」 ユリアン達が、二人の間に流れた冷戦に似た戦慄を感じた。 レイチェル「どうしたんだい?二人共」 ユリアン&モニカ「い、いえ!!別に・・」 二人がそう言って、即座に目をそらした。 喫茶店の閉店時間になり、ユリアン達は静まり返った店の後片付けをしていた。 モニカ「ユリアン、今のうちに生活必需品を買いだめしておきたいので・・買い物に行って来ますね?」 モニカがそう言って、ユリアンを見た。 ユリアンが、食器をしまい終えてモニカに向き直った。 ユリアン「あ、今終わったし・・俺も行くよ明日の材料と、新メニュー用の食材を見たいし」 ユリアンがそう言って、“総大将”と書かれたエプロンを外して、外出の用意をした。 そのエプロンは、退役する際に仲間達が、喫茶店を開くと聞いて贈ったエプロンなのだ。 恥ずかしがりながら、エプロンを付けていたユリアンも次第に慣れ始め、今ではお気に入りのエプロンとなっていた。 ユリアン「よいしょ・・・・・買い出しもあるから、車の方がいいな」 ユリアンがそう言って、モニカを見た。 モニカ「そんなに買うの?」 ユリアン「目に付く食材そう言って、車に乗り込んだ。 (トムデパート) ロマサーム軍時代の仲間、トーマスが設立した会社トーマスカンパニーを母体とした大手チェーンデパート・・トーマスデパート、通称トムデパートにユリアン達がいた。 ユリアン「ふぅ・・さすがにいい食材を揃えているなぁ」 ユリアンがそう言って、食材に目を通していく・・ モニカ「やっぱりみんなが考える事は、同じですね・・ほとんど買いだめされていますね・・」 モニカがそう言って、必需品をカゴに入れていた。 ユリアン「長引きそうだが・・俺達は、二人だから少なくても大丈夫だろう・・」 ユリアンがそう言って、モニカを見た。 モニカ「そうね」 モニカがそう言って、食材を見た。 モニカ「そういえば、期間限定ランチが好評だったから、ランチをやるんですよね?・・・」 ユリアン「ああ、みんなが喜んで食べに来てくれたからね・・・・・・いや、みんなの目当ては、モニカだったけどね」 ユリアンがそう言って、笑う。 モニカ「恥ずかしいです・・・」 モニカがそう言って、顔を赤らめる。
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