14人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリアン「喫茶店の看板娘だからなぁ・・さて」
ユリアンがそう言って、買い物を終わらせて喫茶店へ戻った。
(喫茶店)
ユリアンが車を停めて、トランクから荷を下ろし始めた。
ユリアン「さてと・・買いすぎたか?」
ユリアンがそう呟いて、店の冷蔵庫に入れる物とすぐ仕込みそうな物とを考えながら、店に運ぶ。
モニカ「買い忘れは、ないかな?」
今更ながら、モニカがそう言って荷を見た。
ユリアン「仕込みを始めるよ」
モニカ「わかった今いく・・」
モニカがそう言って、厨房へ向かった。
仕込みは、二人でやる・・・これが、結婚して喫茶店を始めた頃からの決まりだった・・・。
モニカ「かなり買ったわね・・・」
ユリアン「ランチに合いそうな食材だし・・・・・意外に長持ちする物だからな・・・・」
ユリアンがそう言って、モニカを見た。
モニカ「あら?お肉がこんなに?・・」
ユリアン「それは、うちのだ」
ユリアンがそう言って、スープを火にかける。
ユリアン「すまない・・スープを頼む」
ユリアンがそう言って、お肉を持って厨房から出た。
モニカ「それどうするの?」
ユリアン「戦争が長引いて、第二次、第三次統制がかかったら、こまるから薫製にする」
ユリアンがそう言って、庭で薫製の用意をする。
モニカ「薫製なんて・・・・ここで出来るの?」
ユリアン「ロマサーム時代は、長持ちさせる為によくやったからね」
ユリアンが笑いながら、モニカを見た。
モニカ「なるほどね・・・・・戦争は、やっぱり長引いてしまうかしら・・・」
モニカがそう言って、ユリアンを見た。
ユリアン「ああ、恐らくな・・・」
ユリアンがそう言って、火をおこす。
モニカ「・・・」
ユリアン「非常食も一応用意したし・・・・第三次統制までなら、持つだろう・・・ただ第三次がかかるのは、よほどの事態だが・・」
モニカ「よほどの事態って?」
ユリアン「アフィトフェル船団規模の損失・・・・または、銀河を横断するぐらいの侵攻だな」
ユリアンがそう言って、薫製の香りを出すための桜のチップを燃やして、燻す。
モニカ「・・あら?誰か来たみたい」
ユリアン「薫製は、しばらくほうておけるから、俺が火を見てるよ・・・」
モニカ「お願い」
モニカがそう言って、ホールに向かった。
モニカ「すいません・・お店はもう閉まっているのですが」
最初のコメントを投稿しよう!