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[奏]『暑いしダリィ。何より凄ェ暇。』 今は夏休み真っ只中。 かなり暇だ。 俺は古武術をやっているので勿論稽古もある…が、暑いと何もしたくないよね。 何をするにもダルいので、エアコンの効いた部屋で歴史の本を読みながらコーラー片手にダラダラしている現状。 丁度、幕末あたりに差し掛かったトコロでふと思い立った。 [奏]『そうだ、京都に行こう』 俺はCMのフレーズを口にして旅支度を始めた。 新撰組カッコ良くね? 壬生寺とか行きたくね? などと考えつつ京都に行きたいとオカンに報告。 幸い俺の歴史好きを知っている母親は「歴史を知るのは良い事だわ」と、あっさり承諾してくれた。 まぁ…多分、毎日何もしないでグダグダやってる俺にイラッときたのが本音だと思うが……… 許しも出たし、どうでも良いや。 俺は、黒いパーカーの半袖とブラックジーンズに着替えた。 そして、シルバーリングにブレスレット。 忘れちゃいけない、左耳に2つのピアス。 準備万端整えた俺は、黒い革靴を履いて荷物片手に旅立った。 
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