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[奏]『なんか、もう疲れた…。』
[三]『懐かれているのだ。良かったではないか。』
半笑いの三成。
コイツも大概ムカつくな……。
……何か、もういいや。
取り敢えず、俺は史実を思い出す
確か、高松城から…岡山→沼城→姫路城→明石→兵庫→尼崎城→富田→山崎を経由して、天王山で弔い合戦だったな。
とにかく、何が何でも秀吉君が一番に天王山へ入り、弔い合戦の主将にならなくてはならない。
だが、既に歴史はズレている。
最悪のシナリオを全て考え、回避しねぇと……。
[三]『……ィッ!!……ィッ!!聞いているのか?』
[奏]『えっ!?あっ?なんだ?』
[三]『ここまで結構な距離があったから、そこの茶屋に炊き出しを頼もうかと言ったのだ。』
[奏]『…そんなに走ったのか?』
[三]『馬の足で一時(二時間)程だ。この距離だと歩兵には厳しい。』
[奏]『そう…か…。なぁ?ここに来るまでの間に、民家や茶屋はあったか?』
[三]『ああ。民家が何件かあったが……[奏]『太助ッ!!源太ッ!!』
俺は三成の言葉を遮り、太助と源太に呼び掛ける。
[奏]『直ちに道を引き返し、高松城寄りに炊き出しを要請。更に、炊き出し場とココの間、二ヶ所に給水場の要請だ。急げッ!!俺達は、このまま先へ進む。手配が済み次第、俺達を追え!!』
[太・源]『承知しましたぁッ!!』
元気良く馬を走らせる二人。
[奏]『……若いね。』
[三]『お前が言うのかっ!?』
[奏]『ふざけてないで行くぞ。』
[三]『貴様ッ…!!どこまで理不尽なんだっ!!』
[奏]『どこまでも(笑)』
[三]『くッ…!!またこれかッ!!』
非常に悔しそうだ。
[奏]『お前、このシュチュエーション好きだな…。』
[三]『「すつえーしょん」?』
[奏]『若干違うが…多分、「状況」だ。』
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