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落ち始めてからかなりの時間が過ぎた頃、俺はかなり冷静になっていた。
……いくら清水の舞台から落ちたとはいえ、落ちすぎじゃねぇか?
カメラマンが視界から消えて、大分経ってるよなぁ?
とっくに見えなくなってるし。
おかしいなぁ…と思っていると、いよいよ地面が見えて来た。
この勢いで落ちたらヤバくね?
しかし、予想に反して地面スレスレで何故か減速。
どんな理屈かは謎だが、俺はゆっくりと着地した。
[奏]『???清水の舞台から飛び降りると、下はこうなってんのか?』
目の前に広がる景色に唖然とする。
……どう見ても森…だよなぁ?
なんでだ?
何か違和感あるし。
何だろう…?
そういえば……
[奏]『清水の舞台って、支え無しで建ってんのか?』
取り敢えず辺りを見渡してみる…が、柱らしき物は何も無い。
そして、違和感はそれだけじゃ終わらなかった。
[奏]『清水寺の近くに、こんな森あったか?何かおかしくね?大体、あんだけ落ちて無事に着地っておかしいだろ。引田●功もビックリするわ。』
訳も分からないまま、取り敢えず俺は移動してみようと考える。
[奏]『ここに居ても仕方ねぇし…歩いてりゃ人に逢えるだろ。』
俺は、俺と一緒に落ちてきた荷物を持って歩きだした。
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