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船の準備も終わり、オレ達は船に乗り込んだ。 小田原攻めの時に使った物見船の、ざっと三倍位の大きさか? 小さくは無い…が、邪魔臭くないサイズの船は大海原へと動き出した。 その船に乗るのは、オレ・源太・アキラ・半蔵・レイ・隼人…そして…… [元]『やっぱ、海は良いなぁっ!!』 案の定、息子に城を丸投げして付いて来た元親。 ホント…大概にしろッ!! オレ達8人の他には、操舵作業に必要な最低限の人員7人。 合計15人が船に乗っている。 その他には水や食料…それに薬といった生活必需品。 [ア]『取り敢えず、安全確保の為に本土からかなり迂回して軍艦島に向かう。あの馬鹿(蘭丸)の指示で、怪しい船を沈められるよう大砲構えてたらマズイんでな。』 そんな遠距離まで狙える大砲とか作れちゃうの? …………怖いわね。 波に揺られながら、取り敢えず航路はアキラと元親に任せてオレは一先ず………… [奏]『ぅおえッ!!ゲホッ…ぅげえッ……』 海に向かって吐き散らかす。 …………気"持"ち"悪"い"よ"ぅ" [ア]『おい…馬鹿女…あんまり魚にエサやるなよ。大丈夫か?』 [奏]『エサってお前っ…う"ッ…オェェッ!!』 文句も言えず、更に海へと吐き散らかすオレ。 [船員]『オーイっ!!今日は大漁だぞーッ!!』 [奏]『…………………………。』 [ア]『お前の吐瀉物は完全に撒き餌状態だな。』 [奏]『食いたくねぇよ…そんな魚。』 言いながら、オレは甲板に寝転がる。 [ア]『お前って、ホントに乗り物弱いのな。』 [奏]『そうみたいっスね。』 力無く答えるオレに溜め息を吐きながら、アキラは大声を出す。 [ア]『オーイッ…源ッ!!馬鹿女に水を頼むッ!!』 [源]『分かった。少し待ってろ。』 あら…源ちゃん近くに…… [奏]『ぅげえッ!!』 寝転がったのも束の間で、オレはすぐに撒き餌を再開する。 [奏]『アキラさぁん…船酔い何とかして下さぁい……』 [ア]『無理だな。船に慣れろ。』 [奏]『鬼かッ!!』 [ア]『色々試したが効果ねぇじゃねぇか。』 [奏]『他にはないのぉ?軍艦島に着く前に、オレ様死んじゃ……ぅえッ!!』 [源]『縁起でもねぇ事言ってんなよ。ほら、水。』 源太に差し出された水を、取り敢えず一口飲む。 [源]『お前、小田原の時はそんなに酷く酔ってなかったよな?』 [奏]『あの時は…幸村の海にまつわる怪談が怖くて船酔いなんか気にしてられなかったんだよ。それに、やる事が沢山あったし……』
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