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かぐやと付き合うようになってから,彼女に言ったことがあった。
“かぐや姫に似ている”
と。
俺のなかの勝手なイメージだったけど,なんとなく言ってみたのだ。
その時,彼女は不思議そうにクビをかしげて
『かぐや姫ってダレ??』
と俺に聞いてきた。
彼女はかぐや姫を知らなかった。
それだけではない。
この日本に生まれた子供なら,一度は聞いたことがありそうな“シンデレラ”や“白雪姫”,“桃太郎”にいたるまで全てしらなかった。
だから俺は記憶の中にある“かぐや姫”の話を聞かせてやった。
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