一章 出逢い

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どれくらい見つめていたのだろう。 ふと、 彼女がこちらに目線をむけた。 『私に……何か用?』 凛とした、なんとも清浄な声。 _彼女の姿は、俺にかぐや姫の姿を思わせた_ 『ねぇ?聴こえてる?…私に何か用?』 「あっ……えっと………綺麗だなと思って。。」 俺は、、 初対面の人に何をいきなりいってるんだ?! 初対面なのに……。。 『ええ。本当に綺麗な満月ですね。』 「へっ?…ぃゃ…それは…」 『?なにか…?』 「いえっ!ホント綺麗ですね。」 彼女は、綺麗と言った言葉は月へ向けたものだととったらしい。 よかった……。 いゃ、よかったのか? まぁ、仕方がないだろう。 今夜は名月とも呼べる、美しい月夜だ。
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