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どれくらい見つめていたのだろう。
ふと、
彼女がこちらに目線をむけた。
『私に……何か用?』
凛とした、なんとも清浄な声。
_彼女の姿は、俺にかぐや姫の姿を思わせた_
『ねぇ?聴こえてる?…私に何か用?』
「あっ……えっと………綺麗だなと思って。。」
俺は、、
初対面の人に何をいきなりいってるんだ?!
初対面なのに……。。
『ええ。本当に綺麗な満月ですね。』
「へっ?…ぃゃ…それは…」
『?なにか…?』
「いえっ!ホント綺麗ですね。」
彼女は、綺麗と言った言葉は月へ向けたものだととったらしい。
よかった……。
いゃ、よかったのか?
まぁ、仕方がないだろう。
今夜は名月とも呼べる、美しい月夜だ。
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