渇望

2/2
前へ
/4ページ
次へ
自分を好きになってくれる人など居ない… 自分の事は誰にも理解されない… そんな想いに縛られ、周りを怨み、否定し、怒りに駆られた毎日を過ごしていた。   自分を一番理解していなかったのは自分自身だった。 周りへの怒りに駆られ、自分が本当は何を欲しているのか… どうして苦しんでいるのかを見ようとしなかった… 自分を理解しようとしない…愛せない者は、地獄に生きる様なものだと、今は思う。   でも、それを人に求めてしまった… 自分の事を愛してると言ってくれる人が現れるのを渇望していた… 自分の全てを受け入れてくれる人を… もし、そんな人が現れたら…嫌いな自分を愛してくれる人が現れるのなら、 その人を全力で愛そうと思っていた…   自分を愛せない人間が人を愛せるわけが無いのに…
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加