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大石は幽霊部隊の隊員に非常召集をかけた。
30分後、ミーティングルームに隊員全員が集結した。
幽霊部隊…隊長の大石を筆頭に、隊長補佐の守谷、樋口、井上、加藤、天地、服部の七名で構成されている少数精鋭部隊である。
彼等は第一空挺部隊、レンジャー部隊の候補生を集めて対テロ戦闘、パラシュート降下訓練等、ありとあらゆる過酷な訓練を経て最終的に選ばれた精鋭中の精鋭である。
「隊長、今回の幽霊の仕事は何ですか?まさか現場知らずの上官宅のゴキブリ退治じゃないでしょうね?」
天池が軽口をたたくと、作戦室にどっと笑いが出る。
「冗談はそれぐらいにしてだな…今回の任務は北からの破壊工作員の追跡だ」
大石は全員に資料を渡し、作戦内容を伝えた。
「神子村までの道程は山道を歩いて行く、途中テロの痕跡等発見したら証拠として回収する。テロと交戦常態になった場合任意で発砲せよ、上は可能な限りの逮捕を望んでるが身の危険を感じたら迷わず引き金を引け」
大石の発言に樋口が
「使用する火器は?」
と尋ねると
「司令からは必要とあらば持てるだけの重火器の使用を認めると言ってるから89式だけじゃなく無反動砲(俗に言うバズーカ)も使えるぞ」
と答えた。
「出発は30分後だ、各員戦闘準備にかかれ!解散!」
大石の一声で全員速やかに装備品を身に付け、時間前に完全武装で集合場所のヘリポートに集結した。
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