工作員

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マスコミは、海上保安庁をバッシングするようなニュースを取り上げていた。 警察、海上保安庁の捜索で不審船はその後すぐに発見されたが船の中はもぬけの殻…猫の子一匹もいなかった… 船の中の荷物の一部からハングル文字で書かれた文書が発見され、彼等が北からの破壊工作員である事が判明した。 警察は機動隊とSATを導入し、地元消防団の協力を得て山狩りを行った… 山狩りを行ってから約一時間…海岸からニキロ程離れた小さな別荘にたどり着くと…別荘の持ち主の変わり果てた姿を発見した… 鋭利な刃物で首を切り裂かれ逆さに吊り下げられた見るも無惨な遺体… 機動隊員が無線連絡をしようとした刹那。薮の中から爆音が響き、別荘に集まった機動隊、SAT、消防団員が吹き飛ぶ! 薮に潜んでいた工作員がロケットランチャーを放ったのだ。 事態を重く見た日本政府は、自衛隊の導入を考えた。
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