第5章 紫陽花に囲まれて…

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「うわ~。」 それを見た健吾は笑顔になった 「きれいだね。」 さやかが呟くように言った 「うん。」 健吾も呟くように答えた さやかと健吾の前には一面紫陽花が広がっていた 雨上がりで滴のついた紫陽花はいつもの紫陽花より綺麗に見えた 夕日で滴が光って見えた 「ねぇ、さやか」 「何?」 「僕たちここで結婚しようね。」 「うん☆約束だよ。」 「約束。」 これが10年前の二人の約束だった でもある日からこの約束を守れなくなってしまった
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