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100円老婆 VS 帰宅途中の僕
帰宅途中の事。
夜、地元の駅に降り立ち、駐車場まで薄暗い路地を歩いていました。
すると、向こうから誰か歩いて来る。よく見たら、老婆が一人。
「こんな時間に、珍しいな。散歩かな?」
とだけ思い、特に気にしないまま、歩いて行った。
目の前まで来て、一瞬目が合うと、すれ違い様に声をかけられた。
老婆「お兄さん、ちょっといい?」
トモノリ「…はい。なんでしょうか?」
老婆「さっき、ペットボトルを買ったんやけど、帰りのバス代足りなくなってん。悪いけど、100円でいいし、このペットボトル買ってくれへんやろか?」
「あらら…、それは不憫だな」
と、素直に思ってしまい
トモノリ「あっー、そうでしたか。…まぁ、いいですよ。」
そえ答えて、100円とペットボトルを交換した。
老婆「ありがとう、お兄さん。よかったら、もう100円…」
と言いだしたので、流石に不審に思い、
トモノリ「ありません!!」
と言ってその場を去りました。
その直後、おかしな点に気付く。
①夜も遅いので、バスはもう出ていない。
②ペットボトルを買ったばかりにしては、すっかりぬるくなっている。
③ペットボトルの中身が、カフェオレ。老婆が飲むには似合わない。いつ、どこで買ったんだ??
怪しさ爆発っ!!
ペットボトルは、即刻捨てました。
数日後、同じ場所、同じ時間に、あの老婆の姿が。
老婆「お兄さん、ちょっといいかな?」
また声をかけて来て…
「ありません!!」
と言い残して、ダッシュで逃げました。
カフェオレを手に握りしめた、老婆を残して…。
怖っ!!!
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