ネコと少女

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少女は部屋の窓から、外を眺めていた。 青く澄んだ空。風になびく草花。鳥のさえずりが聞こえてくる。 トントン ドアをノックする音が聞こえ、母親が部屋に入ってきた。 「おかぁさん、ちょっとだけ、外に出ちゃダメ?」 「まだダメよ。ほら、お薬の時間よ。しっかり飲んで早く治しましょうね」 少女は差し出された薬を口に含むと一気に水で喉の奥に流し込んだ。
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