1人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「んにゃーん♪」
「えっ・・・」
顔を覗かせたのは、一匹の小さなネコだったのだ。
「にゃーん」
「ネコ?なんでこんな所に?」
少女は驚いた表情でネコを見つめた。
少女の家は、人里離れた山の中にあった。
療養のため、空気の良いこの場所に家を建てたのだ。
「ネコさん、どこから来たの?」
「にゃーん」
ネコはまるで少女に、開けてくれと言っているように、カリカリと窓枠を手で引っ掻いた。
「ネコさん、遊びに来てくれたの?」
ネコは少女の問い掛けに答えるかのように「にゃーん」と、もぅひと鳴きした。
最初のコメントを投稿しよう!