ネコと少女

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「んにゃーん♪」 「えっ・・・」 顔を覗かせたのは、一匹の小さなネコだったのだ。 「にゃーん」 「ネコ?なんでこんな所に?」 少女は驚いた表情でネコを見つめた。 少女の家は、人里離れた山の中にあった。 療養のため、空気の良いこの場所に家を建てたのだ。 「ネコさん、どこから来たの?」 「にゃーん」 ネコはまるで少女に、開けてくれと言っているように、カリカリと窓枠を手で引っ掻いた。 「ネコさん、遊びに来てくれたの?」 ネコは少女の問い掛けに答えるかのように「にゃーん」と、もぅひと鳴きした。
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